木の実なども乾燥させて土器やかごに蓄えていました。水分の多い生鮮物を保存する第一歩は乾燥することであり、縄文時代に既に魚の干物が作られていたとまでいわれています。さらに、魚や肉などを爆製 にしたり、塩漬けにしたりしていました。土器で業炊きすることは縄文時代の早くから行われていたようで、塩ゆでしたものを干したり、煮たものを乾燥
したりして保存食にしていたと考えられています。 こうした場合には、土器がいわゆる包装容器として使用されていました。 紀元前300年頃に中国から西日本に水田稲作が 伝わりましたが、弥生時代までこのような土器やかごが包装容器の中心でありました。その他に木の葉や竹の 皮、獣の皮なども変わらずに使われていました。東 南アジアの国々では、今でもバナナやヤシの葉、が食べ物などの包装材として多く用いられています。実は布や縄も食品の包装材なのです。