戦略としてESG(環境、社会、ガバナンス)は、世論の形成という点で見逃すことができません。環境という点では、海洋プラスチック憲章を契機に、プラスチックへの対応g機関投資家の次の焦点になるという見方が出ています。花王の社長は、「全新商品でESG対応は、これまでにもプラスチックの減量化を進めたが、革新的な環境負荷の低い容器を開発してグローバルで汎用化していく」という談話を発表しています。ユニリーバ社やプロクターギャンブル社と渡り合うには、技術革新とともに、ESGへの対応が不可欠といえるようです。包装をとりまく世界共通の課題と背景は他にもあります。目まぐるしく進化を遂げる「情報通信技術が社会、ビジネス、生活者を変える」という視点が必要であるといえます。これからはひとつの包装が情報発信機能を持つようになります。