パルプモールドは、紙を溶かして固めて作られています。『手作りの紙を作る』というと、実験のような工程が想像されると思いますが、まさに同じような手順で作られています。もちろん手作業ではなく、最新技術を使って機械で行われています。流れとしては、まず集めた古紙を分類し、水と一緒に大きなミキサー(バルパー)に投入します。ここでしっかりかき混ぜて、原液を作り出すのです。中から、機械(スクリーン)を使って、古紙についていた余計なヒモや金具、溶けきれないものを除きます。綺麗になった原料を、成形する機械に入れるのです。この後は、ハードモールドと呼ばれる金型のプレスをすることで脱水・成形を同時に行う方法と、一度紙をすき上げてから乾燥させるソフトモールドという方法に分かれます。完成したパルプモールドの品質を確認した後に、出荷となります。