CTの原理と構造とは

CTとは、Computed Tomographyの頭文字を取ったもので、X線を照射し、コンピュータを使って、物体の断面について、調べる、という技術のことを言います。おそらく、一度は見たことがある、という方は多いのではないでしょうか。では、この技術は、具体的に、どのような原理で使われているのでしょうか。

CTには、X線を用います。波長が短く、エネルギーの大きい電磁波で、物質を透過することができる、という特性を持っています。この特性を活かして、物体の中身を検査することができるのです。しかし、透過するならば、照射したX線が、そのまま物体を透過して出てくるだけだから、検査にならないのではないか、と考える方もいるかもしれません。たしかに、そのように思えますが、しかし、X線は、物体を透過するとは言うものの、透過する物体によって、減衰するのです。その減衰の度合いによって、中に何が入っているか、ある程度推測できる、というわけです。優れた原理であると言えるでしょう。

透過したX線を、受ける機械も必要です。そのために、X線変換器というものが用意されており、その変換によって、X線の情報が、私達の目に見えるようになり、そこから必要な情報を読み取ることができる、というわけです。

ぜひ、CTの原理について知りましょう。