絶縁体と誘電体とは

絶縁体と誘電体は、理科の授業でも習うようなものです。では、どのような意味合いがあるのでしょうか。

絶縁体は、電気を通さない物質のことです。対して、誘電体は、電気を溜める、という性質を持った物質のことです。絶縁体と誘電体は、どちらも電気を通さないのですが、性質としてはまったく異なるものであり、使われ方も、まったく異なるものなのです。

分極という現象は、誘電体特有のものであり、プラスとマイナスという極性を持つ、というものです。この結果、電位が生じ、コンデンサの充電量が多くなる、ということです。簡単に言えば、ある電池が溜められる電気の量を、増やすことができる、という物質のことを、誘電体と呼ぶのです。スマホやパソコンなどで、電池を大量に使う現代を生きる私たちにとっては、誘電体はとても重要な役割を持つ物質なのです。

絶縁体は、電気を溜める、という役割は持っていません。絶縁体が持つ役割は、電気を通さない、というものです。なぜ電気を通すものと、通さないものがあるのか、というと、それは、物質によって、伝導体と価電子帯の間の広さが異なるからです。つまり、電子がどのくらい自由に動けるか、ということが異なるため、電気を通す物質と通さない物質があるのです。

ぜひ絶縁体と誘電体について知り、活用しましょう。