近年、地球環境に対する問題定義が国際社会のなかにおいても行われておりますが、皆さんは、そのような観点から日本の立場として、環境汚染をどのように捉えるべきであると考えていらっしゃいますか。日本をはじめとする世界における先進国の産業は、18世紀の産業革命を経てから右肩上がりに大量生産への開発が試みられております。大規模な工場などで行われる大量生産からは、膨大な二酸化炭素を含む「温室効果ガス」が排出されておりますが、研究者たちの資料によりますと日本国内から排出される二酸化炭素の量は、世界全体の約5パーセントにも及ぶと言われているようです。さらには、日本は食品や建築資材などの木材を各国からの輸入に頼っていることから、日本人一人の生活基盤を支えている二酸化炭素の排出量は、かなりの量であることが伺い知ることができるはずです。そのなかでも世界的に問題ともなっているプラスチックごみ問題は、皆さん一人ひとりの生活のなかでも対策に取り組むことができる生活に人々の生活に根付く問題でもあります。先日、学生たちが声をあげ署名運動などを行ったスナック菓子の個包装への取り組みなども、社会的な背景のなかでは賛否両論とされておりますが、日本人としての風習や生活のあり方を見直す良い問題定義ともなったのではないでしょうか。国際的に大きな問題を抱えている地球環境の保全は、皆さんの関心が寄せられてはじめて改善していくものであると考えます。食材や資材の入手の多くを各国の輸入に頼る日本国としては、国際社会が抱える環境問題のなかに皆さんの明日の生活も委ねられているはずなのです。