殺菌のための加熱で形状が大きく変化しないこと、経時変化にも耐えうること、機械特性も良好であること、等々課題は多々あったと言われています。この名称に使われているピールとは、果実などの保護層(ミカンの皮など)を指すもので剥ぐことができるもの、というもの。開封の種類もいくつかあります。これは剥離する仕組みで分けたもので、シール蓋が、一番内側のシール層、そして中間層となるサポート層を経て一番外になるフタ材という3層構造のどこではがれるようにするかで分けています。シール層自体が破壊されてはがれるもので応用範囲が広い「凝集剥離」、サポート層とシール層の接着強度を弱めてその間ではがれる冷凍食品に使用例の多い「層間剝離」、そして容器とシール層での使用樹脂を異種の樹脂とすることで剥離しやすくなるという性質を利用した製造過程で剥離強度が変わってしまう可能性が難点の「界面剥離」などが知られています。